桐生、マスクを作り始める（税込3,300円）

　繊維産業が盛んな桐生の周辺企業が、相次いでマスク製造に乗り出している。絹の着物生地を使ったものや、織物を６層に重ねて細かい粒子も通さないようにしたタイプなど、織都ならではの技術を生かしたものが多い。桐生商工会議所はこれらを今月上旬からホームページで紹介し、販売を後押ししている。

　婦人服が主力の衣料品メーカー「テキスタイル昌しょう」は、県のオリジナル蚕品種「ぐんま２００」の生糸をマスクの素材に使用。「ぐんま　ｓｉｌｋ」と名付け、２１日から税込み３３００円で販売している。

　絹素材は一般的なマスクに使われる不織布や綿よりも保湿性が高く、肌触りが滑らか。

　伊藤伸一社長は「マスクで肌荒れに悩んでいる人には試してほしい」と話す。中性洗剤で洗えば繰り返し使える。

　これらのマスクは通信販売や一部店舗で扱っており、同商議所は購入方法もネットで紹介している。

　石原雄二専務理事は「工夫を凝らしたマスクがたくさんあり、気持ちも明るくなる。全国に発信したい」と話している。

https://www.yomiuri.co.jp/local/gunma/news/20200425-OYTNT50155/