【ヤギ】ヤギブーム到来の予感。 飼ってよし食べてよし恋人によしの万能動物

近年のヤギ肉の国内消費は伸び、県内の競り価も上昇するなどヤギ生産が注目されているという。この中、市など関係機関の協力を受けて２０１８年度に発足し、
補助金を受けられるＪＡ傘下に入った。事務局は市農林水産部畜産課内に置かれた。

18年度活動報告によると、おきなわ山羊改良基盤整備事業を活用し品種改良が進められた。島内視察や優良ヤギ調査を実施し、ヤギ生産状況の把握に努めた。

19年度も品種改良を進めることでヤギ農家の経営安定を目標に近づける取り組みを進めている。助成金は同組合が要請し、市が１年目の取り組みと今後のヤギ生産振興を支援目的で出された。
また同振興協議会と連携を図った繁殖技術の向上やヤギに関する各種データ収集・提供など新たな知識や経験を組合員全体で共有した活動も行われている。

助成金を活用した視察では４戸のヤギ農家を訪れ、飼育管理を学んだという。県農林水産部畜産課が主催した「おきなわ山羊品評会」では、出品された▽若齢雄（１歳未満雄山羊）
▽若齢雌（１歳未満の雌ヤギ）▽成雌（妊娠若しくは１産以上した雌ヤギ）▽壮齢雄（１歳以上の雄ヤギ）―の視察も行われた。

長濱組合長は「大型ヤギに圧倒された部分もあったが、ヤギ農家の飼育管理は学ぶことが多かった。視察に行けなかった農家もいるので、学んだことの共通認識を図っていきたい。
食肉センターの視察では枝肉までの過程も見ることができ、（組合名に）流通も入れていることから安心安全に枝肉を消費者に届けるためにも勉強になった」と話した。