「教員の叱責が原因」提訴　福井の中２生徒自殺で

福井県池田町で２０１７年３月、町立池田中学２年の男子生徒＝当時（１４）＝が教員２人の厳しい指導を受けて自殺した問題で、生徒の母親が１５日、町と県を相手取り、計約５５００万円の損害賠償を求めて福井地裁に提訴した。
　訴状では、男性担任と女性副担任の指導は「全く教育的効果のない、精神的に追い詰めるだけの態様」で、教員に許容される懲戒権の範囲を明らかに逸脱していたと指摘。「叱責が（自殺の）直接的な原因となった」と主張している。
　福井市内で記者会見した母親は「（学校関係者は）きちんと事実に向き合ってほしい。裁判が再発防止の一助となってほしい」と訴えた。提訴を受け、杉本博文町長は「丁寧に誠実に対応する」、豊北欽一県教育長は「訴状が届いていないのでコメントできない」と談話を発表した。
　男子生徒は１７年３月１４日朝、校舎３階から飛び降りて自殺した。町の調査委員会は同年１０月公表の報告書で、担任と副担任が厳しい叱責を繰り返したことによる精神的ストレスが原因と認定。マラソン大会の準備の遅れを理由に、担任が他の生徒の前で大声で怒鳴ったり、男子生徒が土下座しようとするほど副担任に叱られていたことが明らかになった。調査委は生徒への適切な理解や教職員間の情報共有を進めるよう提言した。

2020年6月15日 23時21分 (6月15日 23時44分更新)
https://www.chunichi.co.jp/article/73467

もちろん大人もさまざまな情報に触れた方が良くなるんじゃないだろうか

教員でええ。