【コロナ新規感染】 首都圏が９割弱占める

新型コロナウイルスによる23日の国内の新規感染者数は53人だった。
首都圏1都3県で47人に上り、全国の9割弱を占めた。

埼玉県が12人と、5月9日以来となる2桁の感染者が確認された。
全国を見ると感染拡大は落ち着いており、新たな感染者が0人の自治体が大半だ。

政府は緊急事態宣言の解除にあたり「直近1週間の人口10万人あたりの感染者数が0.5人程度以下」を目安の1つに挙げた。
6月23日時点で目安を上回るのは東京都のみ。

歓楽街で感染者が相次ぎ見つかっている東京都は6月14日以降、1人を超えている。

6月23日時点の累計死者数は965人。首都圏1都3県は527人で、全国の5割超を占める。
5月は1カ月間で400人超が亡くなった。6月以降は増加ペースが緩やかになり、1日あたりの死者数が0人の日もある。

累計感染者を現在感染している人、回復した人、死者に3分類して見てみる。
感染している人は、累計感染者から回復した人と死者を引いて計算した。

回復した人には5月8日から療養期間を終了した人も集計に含まれており、6月23日時点で1万6212人となった。
国内感染者の9割超が回復した。感染している人は4月30日をピークに減少し、6月5日に1000人を下回った。

厚労省によると、6月17日時点で70代以上が累計死者の8割超を占める。
感染者のうちで亡くなった人の比率を示す致死率は60代で3.6％だが、70代になると10.1％、80代以上では20.1％に急上昇する。

30代以下の死亡者は3人。

感染者の増加が目立つのは行動範囲の広い20代。6月17日までの直近1週間に確認された新たな感染者の3分の1以上を占め、累計感染者は3000人に迫る。
人口10万人あたりの感染者数では23.7人と突出している。30代の累計感染者は50代を下回るが、10万人あたりでは50代を超える。

70代以上は人口比で見ると少ないが、重症や死に至るケースが多い。
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-japan-chart/