【福岡】「鬼滅の刃」聖地をアジサイ彩る　目で楽しめるコロナ対策も　竈門神社

6/26(金) 12:30
西日本新聞

「鬼滅の刃」聖地をアジサイ彩る　目で楽しめるコロナ対策も　福岡・竈門神社
アジサイが浮かび、彩り豊かな花手水
　宝満宮竈門（かまど）神社（福岡県太宰府市）で、参拝者の目を楽しませようとアジサイを使った新型コロナウイルス対策を実施している。同神社は、人気漫画「鬼滅の刃（やいば）」のファンの聖地の一つとして知られており、増加する絵馬には「コロナ滅」などの文字も目立っている。

【写真】漫画「鬼滅の刃」のファンが掛けた絵馬

　同神社の神職らは6月15日、感染対策のために使用中止にしている手水舎にガラスの器に入れたアジサイを浮かべ、「花手水（はなてみず）」に変えた。アジサイは氏子総代らが寄贈し、青や白、紫など色とりどり。神職らが2日に一度入れ替えている。

　拝殿に続く木道の中央にはアジサイの鉢を並べ、「ソーシャルディスタンス」を確保。中央にあるため進行方向が分けられ、コロナ対策になっているという。
「鬼滅の刃」聖地をアジサイ彩る　目で楽しめるコロナ対策も　福岡・竈門神社
木道に設置したアジサイ鉢で「ソーシャルディスタンス」が保たれている
　同神社では、「鬼滅の刃」の聖地として注目され始めた昨年秋頃から参拝者が増加。新型コロナの影響で一時期減少したが、外出自粛要請解除後には県外からのファンを含めて復活した。ファンが描く絵馬も急増し、2月には絵馬掛け所を増設。30分以上かけて描くなど熱心なファンが多いという。

　絵馬の願い事にも変化が。「恋愛成就」など個人の願いが多かった以前に比べ、主人公が鬼を退治する物語にちなんで「コロナ滅」や「コロナ退治」などを描く人が増えたという。

　権禰宜（ごんねぎ）の馬場宣行さん（43）は「花や絵馬を通じて見て喜び、訪れて元気になれる神社として、参拝する人を迎えたい」と話した。

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