フィリピン・アンヘレスで14歳の少女が1発4300円！　アメリカ人観光客が殺到

フィリピン“天使の街”で「少女を買う」アメリカ人観光客─セクースツーリズムの中心地で起きていること

4300円で売られたローズ（14）

冒頭の薄暗いバーでは、1人のアメリカ人男性が14歳の少女をステージから呼び寄せた。少女は「ローズ」と名乗り、「18歳」になったばかりだと言った。どちらの嘘も、バーで彼女を働かせるための虚偽の書類に記されている。

店の経営者がその観光客に、ローズを「短時間」ホテルに連れて帰るのは2000フィリピンペソ（約4300円）だと告げると、しわくちゃになった青い紙幣が2枚手渡された。

「ここに来るお客さんたちは、私のおじいちゃんを思い出させる」と、ローズはのちにインタビューで語った。

今回、アンヘレスでインタビューした150人以上の女性と少女らは、売春をやめたいと話したが、その方法を知らなかった。

18歳未満の少女たちは、「救出」されると友人や家族と離れ離れになると恐れていた。彼女たちの多くは、現行の売春防止法の下では、外国人の性犯罪者を警察に通報すれば自分たちが刑務所に入れられてしまうと恐れている。

「そういうことは普通にあります。私たちみんなに起き得ることなのです」

そう語るのは14歳のエンジェルだ。彼女は12歳のときに人身売買でアメリカ人男性に買われ、この街の性産業に入れられた。現在は友人9人と共に「フリーランス」で仕事をしており、その友人らも全員未成年だという。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191210-00000002-courrier-int&p=3