コロナで学生寮倒産　10月末までに300人退去

「手料理でお別れを…」コロナで学生寮閉鎖、寮長自腹で「最後の晩さん」

　東京都内で8カ所の学生寮を運営していた「開成」（東京都武蔵野市）が先月、新型コロナウイルス感染拡大の影響で倒産した。寮には約300人の学生が入居しているが、10月末までの退去を求められている。すでに大半の寮で朝夜2食の提供もなくなった。「コロナにどこまで翻弄（ほんろう）されるのか」。学生らは困惑を隠さない。

　先月25日夕。東京都調布市にある「開成調布学生会館」の食堂のテーブルには、寮長の川上ひろしさん（71）が作った唐揚げや焼きそばなどの料理が並んだ。

　これまで朝夜の食事はすべて川上さんが作ってきた。しかし、9月10日以降は食品が納入されず学生に食事の提供が出来なくなった。「最後は手料理でもてなしたい」。川上さんは自費で食材をそろえて学生らにふるまった。

　「やっぱりおいしいですね」。都内の服飾系専門学校に通う井藤大志さん（25）は焼きそばを食べながら笑顔を見せた。「2週間食べていないだけなのに、この味に懐かしさすら覚える」と「最後の晩さん」を楽しんだ。

　開成は9月9日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。東京地裁に提出した自己破産の申立書には理由として新型コロナが挙げられた。

　破産管財人によると、8カ所の寮の今年の入居率は6割程度。大学が休校してオンライン授業が中心になるなか、入寮者が減少して倒産につながったとみられる。入寮者は自分で転居先を確保したり、別の寮運営会社の紹介を受けたりしながら退去の準備を進めている。

　川上さんが寮長を務める寮も定員は80人だが、今年は約50人の入居にとどまる。開成とは別の会社から住み込みの寮長を3年半前から任されている川上さんは9月上旬、開成の倒産を突然知らされたという。

　学生の生活は新型コロナで激変したが、寮の閉鎖で入寮者はさらなるショックを受けていた。

　4月に電気通信大（調布市）に入学した岩手県出身の男子学生（20）は3月に1年分の寮費約90万円を前払いしたが、前期授業がオンラインのみになったため実家にとどまった。後期は一部で通常授業が行われることになり、9月からこの寮で暮らし始めた。しかし、その直後に住む場所を失う事態になった。「世の中は普通に回り始めているのに自分たちだけ取り残されている気がする」

　山口県下関市出身の井藤さんはスタイリストを目指して上京し、2年半にわたりこの寮で過ごしてきた。寮長から寮の閉鎖を伝えられたが、開成からは一度も説明がないといい「食と住居を突然奪われ放置された。こんな対応が許されるのか」と憤る。

　今後は破産管財人が開成の財産を整理して債権者に弁済していくことになるが、民間調査会社「帝国データバンク東京西支店」の調査では負債は約10億円に上るとされ、寮費の返金のめどは立っていない。

　川上さんは「学生を預かる商売は物を売るのとは訳が違う。コロナ禍だとしても、その後の学生の生活の手当てを何もせずに終わらせるのは経営者として許されない。学生たちには本当に申し訳ない」と話す。

　毎日新聞は開成の社長の自宅を訪ねて取材を申し込んだが、親族とみられる女性が「社長はいません」とだけ述べて応じなかった。【島田信幸】

※スレタイは毎日jpトップページの見出し
毎日新聞2020年10月9日 12時00分(最終更新 10月9日 12時00分)
https://mainichi.jp/articles/20201008/k00/00m/040/320000c

嫌なら高くても1LDKとか探しましょう

30年ほど前東京の大学に行ってひとりぐらししたけどアパートの家賃9万とかだったぞ
いまだと10万超えるだろうし

東工大なんて、うっかり大岡山の学生が入寮すると
通学がエラく大変な青葉台だけだったのに
（すずかけ台の学生にはかなり便利だが）
さっきネットで調べたら今は色々と選べるようになってたわ。

クーラー故障

色々変なものが出たりするんじゃべ