犯罪者になろうと思う。　オススメの犯罪教えろ

https://mainichi.jp/articles/20210108/ddl/k14/040/129000c

「レジェンド」詐欺予防に一役　録音機能付き電話機を　実演販売の動画配信　／神奈川

家族や業者を装った電話から始まる犯罪を防ごうと、県警はテレビの通販番組などで活躍する横浜市出身の実演販売士、レジェンド松下さん（４１）＝本名・松下周平＝が迷惑電話防止機能付き電話機を紹介する動画を配信している。昨秋には県内でガス設備の点検員のふりをして住宅に押し入る「ガス点検強盗」が相次いで発生しており、県警は電話の設置による防犯を呼びかけている。

　動画は４分４１秒。テレビ番組のほか炊飯器やまな板などの実演で全国の百貨店を回る松下さんが、呼び出し音の前に相手に「この通話は迷惑電話防止のために録音されます」という警告メッセージが流れ、通話の録音機能がある電話機を紹介。「録音をそのまましているので、この瞬間に犯人は（電話を）切りたくなります」「詐欺を予防するため、電話機をちょっと変えていただくだけで安心を買えるんです」と身ぶり手ぶりを交えて軽快な語り口でアピールした。

　新型コロナウイルスの感染拡大で動画による啓発活動の重要性が増すなか、県警犯罪抑止対策室が、短時間で視聴者を引きつけ、商品の魅力をコンパクトに説明する松下さんのプレゼン力に着目し依頼した。

　県警によると、強盗や振り込め詐欺、オレオレ詐欺などの特殊詐欺は、犯人が住宅を訪れる前に資産状況を尋ねる「アポ電（アポイントメント電話）」のほか、警察官や銀行員のふりをして「あなたのキャッシュカードが不正に使われているので新しいカードに変えましょう」などと告げるうその電話から始まることが多い。

　２０２０年秋、首都圏を中心に連続して発生した「ガス点検強盗」でも、県内の４件のうち２件が事前に被害者宅に「ガスの点検に行く」という電話があった。

　この電話機が防犯に効果があるとして、県は購入金額の３割（上限３０００円）を補助する事業を進めており、２２年度までの３年間で約１万５０００台の設置を目指している。

　動画は動画投稿サイト「ユーチューブ」の県警公式チャンネルで閲覧できる。同室は「高齢の家族がいる人は、防犯について話し合い、電話機をプレゼントしてほしい」としている。