漫画・ブラックジャック「新型コロナ(COVID-19)編」でありそうな展開

お茶漬け

数ヵ月後、廃墟となった街を背に「だから言わんこっちゃない…」と立ち去るBJ

【完】

１週間後
AB「フン、モグリの医者風情がいい気になりおって。キサマのような怪しい男に払う医療費などない。公文書改竄されないだけ感謝しろ！」
BJ「じゃあ私はこれで」

AB「下級国民以下の分際で聖帝から金をせしめるなどとんでもない。ゲホゲホ…あっ…？」
BJ「新型コロナは再発もするんですぜ？精々呼吸が止まる最後の1秒まで恥ずかしいマスクで顔を塞いでおくがいい」

連載直前に丸山ワクチンが話題だった頃では？

「キマイラ病」のやつだな。
大富豪にウイルスが寄生して水を飲みたい衝動にかられ
何リットルも水を飲んで、全部吐き出すという奇病。

数ヵ月後、廃墟となった街を背に「だから言わんこっちゃない…」と立ち去るBJ

文庫版15巻に伝染病にかかる話がある
自己隔離失敗する

BJの名声を聞きつけた国王がBJを招聘、大金を積んで危篤の娘を治させようとするニュースが入ってきた

「馬鹿な、どれだけ腕があろうが外科医ができることなんてあるものか」

しかし若い医者の予想とは裏腹に、BJは超絶テクニックと常識破りの手法で見事国王の娘を治療

若い医者は驚きと嫉妬と絶望感で一度は今まで積み上げたすべてを投げ出してしまう

酒場で飲んだくれているとたまたま帰国直前のBJと出くわし、ここぞとばかりにからむ医者にBJが冷たく言い放つ

「お前さんが一体何を欲しがってるのか知らんが。何もできない、役にも立たない医者は辞めたほうがいいんじゃないかね」

「なんだと…あんただって、治せるのはせいぜい金持ちの数人だろ！病気に苦しむ他の大衆はどうなるんだ！」

「知らんよ。そして数人どころか、もう金輪際この国に来る気はない。こんな病気が蔓延している国は恐ろしくてね、なんぼもらおうがお断りだ」

激昂した若い医者はBJにグラスの酒をぶっかけ、憤然とした態度で酒場を出ていく

なんて頼りにならない男だ、やはり自分が何とかするしかない、と決意して。

数年後、苦難の果てにワクチンを開発したが、自らも病気に感染し命を落とした医者のニュースを、黙って見つめるBJがいた。

「かわいちょう…でもすごい立派な人なのよさ」「そうだな…私とは大違いだ」

「人の命の尊さが分からない人間に、生きる資格などない」

読んだ当時は衝撃的だったが

ブラックジャック一人で解決できる問題では無い以上、ロックダウンとか医療崩壊とか、行き付けの飲み屋が潰れるとか、ストーリーのとっかかりにはなっても、テーマのメインには据えにくいよ

けっこう大変だと思うぞ

終了

既にブラックジャックに描かれてる