川に飛び込んで自殺を図った女性を救助、高校生に感謝状

　帰宅途中にたまたま見かけたのは、川に飛び込もうとする女性だった。
今月１日、川に飛び込んで自殺を図った女性を救助した１８歳の男性に５日、大阪府警から感謝状が贈られた。

大城良将さん「自転車に乗っているときに、この柵を乗り越えているのを見かけて、『もう良いんです、疲れました、楽したいです』みたいな感じで」

　大城良将さん、先月高校を卒業したばかりの１８歳。今週月曜日の昼すぎ、自転車で帰宅していた大城さん。
大阪市大正区と浪速区を結ぶ大浪橋で、ぼんやりと川を見つめ、今にも飛び込もうとしている女性の姿が目に入った。

大城さん「顔がめっちゃ深刻だったので、これガチなやつやと思って、迷っている暇もなかったので。
僕がつかんで何しているんですかって言ったら、『もう良いんです、もう良いんです、もう大丈夫です』ってずっと言っていて」

　「話を聞くから」「あかん」などと、約５分にわたって必死に説得を試みた大城さん。しかし、女性は大城さんの手を振りほどき、川に飛び込んだ。

大城さん「警察に状況説明しながら、あっちの方に行って柵があってそこから、堤防に下りたんですよ。
説得ができなかったので、人が死んでしまうと思ったので、絶対助けようと思いました」

　女性はそのまま下流へと流され始めた。
警察に通報した後、堤防を走って追いかけた大城さんは、偶然見つけたロープを無我夢中で川の中に投げ入れた。

大城さん「こっち泳いでこい、つかめ、と言いながら投げました。（女性は）流されて行って『ごめんなさい、ごめんなさい』と謝っている感じでした。
２回か３回ぐらい投げて、それでやっとつかめた」
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