【英国】 ６月以降、ワクチン未接種の若者の間でコロナ感染が拡大・・・専門家 「サッカー観戦が原因だ」

英国のロンドンで１１日、サッカー欧州選手権の決勝が行われ、競技場などに集まったサポーターらが「密」の状態で声援を送った。
選手権が始まった６月以降、ワクチン未接種の若者の間で感染が拡大しており、専門家からはサッカー観戦が原因だとの懸念が出ている。

決勝は地元イングランドとイタリアが対戦し、会場のウェンブリー競技場では収容人数の７５％にあたる約６万７０００人が観戦した。
入場者は陰性証明の提示などが求められたが、マスクを着ける人はほとんどなく、会場外では熱狂した群衆がバスの上に乗るなど大騒ぎした。
警察は４９人を拘束、警察官１９人がけがをした。

中心部のパブリックビューイングでもマスクなしのサポーターが歓声を上げ、バーやパブはテレビ中継に一喜一憂する客でにぎわった。

英国ではインド型（デルタ型）の流行で１日当たりの新規感染者が連日３万人を超え、今月８日には累計の感染者が５００万人を突破した。
６月中旬にワクチン接種対象となったばかりの若者で感染が増加し、女性よりも男性の感染が約３割高いという。

英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者は感染拡大の背景について、
「サッカー観戦で、男性がより社会的な交流を持つようになった可能性」を指摘している。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210712-OYT1T50146/

１日、英南部ギルフォードの酒場で、サッカーの欧州選手権決勝をテレビ観戦するファンら（ＡＰ）