【長野市】ワクチン集団接種予約再開　３時間で定員に　サイトにつながりにくいトラブル

長野市は１１日、新型コロナウイルスワクチンの確保の見通しが立たないため制限していた集団接種の予約受け付けを再開した。
市保健所によると、この日は２２日を１回目の接種日とする１２００人分で、対象は１２～６４歳の約２０万人。

インターネット専用サイトからの予約のみで、午前８時半から受け付け、３時間後の１１時半に定員に達した。
アクセスが集中して専用サイトにつながりにくく、市民からの不満が相次いだ。

開始前からサイトにつながりにくく、市保健所に「サイトにつながらない」との電話での問い合わせが殺到。
職員が「申し訳ありません、ご迷惑をお掛けしています」などと対応に追われた。

本来「混み合っていてつながりにくい」とすべき専用サイトの表示が、
「メンテナンスを実施しています」となるトラブルもあった。

長野市の会社員女性（５５）は午前８時半から予約を試み、定員に達したと気付いた正午前まで粘った。
「何時間もかかって、結局取れないのが悔しい。抽選にするなどシステムを工夫してほしい」と求めた。

市内の４０代女性は高校３年生の長男のため１人分を予約できた。
「受験生は県外に出る機会も多い。松本市や飯田市では、受験生や就職活動をする学生を優先させるなど、
柔軟な対応をしている」と対応の改善を促した。

短文投稿サイト「ツイッター」にも「まったく接続できず」「時間の無駄」と不満の投稿が目立った。

市保健所の担当者は「感染が広がっているため、早く接種したい人が多かったのではないか」と第５波の影響を指摘。
今月１８日には、１回目の接種日を９月１８、１９、２５、２６日とする計９９００人分の集団接種の予約を始める予定で、
「反省点を修正し、次回に生かしたい」とした。
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2021081100614

集団接種の予約に関する問い合わせの電話を受ける職員＝長野市保健所