余ったワクチンで勝手に3回目接種した看護師、刑事告発されそう

　東京・港区が運営する新型コロナのワクチン接種会場で、看護師と薬剤師あわせて３人が余ったワクチンを無断で使い、自分に３回目の接種を行っていたことがわかりました。

　港区によりますと、今月１５日、区内の接種会場に勤務する男性看護師２人が別の男性看護師に頼んで会場で余ったモデルナ製ワクチンを医師の指示がないまま使い、３回目の接種を受けました。また、今月１８日にもこの話を聞きつけた女性薬剤師が女性看護師に頼み、無断で３回目の接種を受けました。

　３人は、いずれもファイザー製ワクチンの２回の接種を終えていますが、区の聞き取りに対し、「イスラエルやアメリカでは３回目の接種が始まっていて問題ないと考えた」と話しているということです。

　港区では、対象となる１２歳以上の区民の４割近くが１回目の接種も終わっていません。港区は「区民のためのワクチンを無断で接種し、甚だ遺憾だ。国や都と連携して法令違反の可能性を調査する」としていて、刑事告発も視野に入れているということです。

>同区では、余ったワクチンは職員や家族に接種する方針だった