大塚久美子です。　最近時間が余っているのでＹｏｕＴｕｂｅｒになろうと思います。　良いネタ教えてください。

https://digital.asahi.com/articles/ASP8N4FW9P8NUTQP00Q.html

「このまま殺しちゃだめ」　中田翔、巨人移籍の舞台裏

一人の選手をこのまま見殺しにしちゃだめだ――。

　プロ野球・日本ハムで同僚に暴力をふるったとして、1、2軍全ての試合に出場できない処分を受けていた中田翔内野手（32）に、巨人が救いの手を差し伸べた。20日、無償トレードでの移籍が決定。新天地での背番号は「10」に決まった。急転直下の移籍の背景には、巨人首脳陣のある思惑があった。

　今月4日、北海道・函館での試合前に同僚と話をしている間に突然激高し、手をあげたとされる中田。この日、東京都内で行われた移籍会見が、一連の問題が起きてから初めての公の場だった。染めていた髪を黒にし、ひげをそり、スーツ姿で会見に臨んだ中田は「（被害者）本人もそうだし、ファンを裏切ったことに関して、すごく後悔し、反省しています。すみませんでした」と深々と頭を下げた。

　昨季は自己最多の31本塁打を放ち、108打点で3度目のパ・リーグ打点王に輝いた。高い実績を誇るが、今回の行為は決して許されないものだ。獲得すれば批判されかねない中で、巨人はあえて中田の獲得に踏み切った。

　「過ちを犯さない完璧な人間はいない。日本ハムの吉村（浩）GMも『涙を流して謝罪した』と。野球を辞める覚悟もあるということで、原監督と話して、一人の選手を救わないといけないという話になった」。巨人の大塚淳弘副代表は移籍の経緯をそう説明した。

　原監督と大塚副代表の間では「このまま殺しちゃだめ。痛みを共有して、もう一度生かすんだ、と。戦力として復活し、3連覇の力になってくれる」という話があったのだという。大塚副代表は「原監督の下であれば、選手として人として、輝きを取り戻せるのではないか。監督は勝負に対しては非情だから、特別扱いすることが絶対にない。その中でプレーすることで、復活するんじゃないかと思った」と言った。

　最近では、2017年に山口俊投手（34）が泥酔して暴行と器物損壊の事件を起こし（後に不起訴処分）、シーズン終了まで出場停止処分になった。その後、山口は立ち直り、先発の柱としてチームに貢献している。

　主力選手としては異例の無償トレードに、「そう簡単に信頼を取り戻すことはできないと思う。一から自分を見つめ直し、野球人として、人として前に進んでいきたい」と中田。今回の移籍に合わせ、出場停止処分は解除された。一挙手一投足が注目される中、復活できるか否かは、本人の覚悟次第だ。