ウレタンや布マスクって防御効果ほとんど無いのにそれでも付けてる人ってなんで？　コロナ怖くないの？

https://www.asahi.com/sp/articles/ASP966F31P92UTIL015.html

LINE使い1万円食事券も　若者向け接種、各地で生きる渋谷の反省

新型コロナウイルスの感染拡大が若年層を中心に収まらない中、30代以下を対象にワクチン接種の機会を設ける動きが加速している。重症化リスクを踏まえ、多くの自治体では高齢者を優先してきたワクチン。20代で死亡するケースもある中、感染拡大抑止の手立てとなるか。
感染を抑えるため、6割を占める30代以下の感染者を減らす――。東京都による30代以下を対象とした渋谷区の接種会場は、こうしたねらいから設けられた。

　ふらりと気軽に立ち寄ってもらおうと、当初の条件は事前予約不要・先着順。ところが初日の8月27日は、都の想定を超える数の若者らが殺到。午前7時半にはツイッターで受け付け終了を告知する事態に。抽選制に変更した翌28日も、2千人以上の若者が抽選券を得ようと列をなした。それにより、「密」になっていることに批判が集まり、9月4日接種分から、オンライン抽選に切り替えた。

　4日分は、8128人の希望者に対し、当選者は375人。5日分も8210人に対し405人と、倍率は20倍ほど。都の担当者は「オンラインで気軽に申し込めるようになったことで、倍率はより高くなった」という。

「ひとごとじゃない」「もっと早くサポートを」若者の本音
　都によると、渋谷会場は問診、接種それぞれ2ブースずつしか設置できず、1日の接種数を増やすことができない。このため飲食業や清掃業などの従事者が対象だった都庁南北展望室（新宿区）とシェアオフィス「WeWork乃木坂」（港区）の会場で30代以下を対象に追加。府中市、立川市、千代田区にある4会場では、大学受験や就職を控えた高校3年生らへの接種を始めた。

　都幹部は「結果として、若者にこれだけの接種希望があることを把握できていなかった。若者が重症化する例が出てきて、不安に感じる人が増えたのではないか」と話す。

　若者もワクチンを求めている。渋谷のケースはこうした「気づき」を与え、若者を対象にした接種会場が各地で開設されている。

　政府による自衛隊大規模接種センターでは4日にスタート。18～39歳に限定して、東京会場で25日まで実施する。防衛省によると、若者向けの予約枠は東京が計約2万2千人分。3日午後6時の予約受け付け開始から、2時間余りでいっぱいに。

　愛知県は11日から、名古屋市の繁華街・栄に大規模接種会場を開く。確保できたワクチンと医療者の規模から、接種は1日550人規模だ。年齢制限はないが、ねらいはやはり若者。当初は予約不要としたものの、渋谷の混乱を受けて予約制に変えた。8日正午から無料通信アプリ「LINE」で予約を受け付ける。県幹部は「多少並ぶことはあっても『手軽さ』を優先した。あそこまで若者に関心があるとは思わなかった」。

　10月末までに2回接種を終えた20～30代には、抽選で2万人に1万円分の食事券を贈る。感染防止を徹底する県認定の店で使えるという。また、人気漫画「ゴルゴ13」の主人公が接種を受けるパネルも大規模接種会場の8カ所に設置。接種した若者が写真に撮って知人らにSNSなどで拡散することも期待する。

　沖縄県も8日から開始。対象は県内在住の20～30代だ。3カ所の接種会場のうち2カ所で、原則、水、土曜に実施。1カ所で1日あたり200人に先着順で接種する。9月後半も水曜と土曜に続けるという。玉城デニー知事は30日の記者会見で「まずは整理券方式で始め、混雑しないよう、（オンラインによる受け付けも）検討していく」と話した。

　福井県は7日から県職員ら向けの福井市の職域接種会場で、12歳から30代までを対象とする約2200人分の枠を設ける。元々県職員や教職員、警察官が対象だったが、接種に余裕が出る見通しになったためとしている。

　高齢者から接種を始め、順次対象年齢を下げていく。多くの自治体がこうした流れで接種計画を立てていた中での方針転換。国際医療福祉大の和田耕治教授（公衆衛生学）は「若年層のニーズはまだまだある。ただ、自治体ごとに接種の進捗（しんちょく）は異なる。重症化リスクが比較的高い40代以上にワクチンを行き渡らせる重要性も考慮しなければならず、自治体は難しいかじ取りを迫られる」と話す。

渋谷の会場を訪れた30代以下の声■
・家族が感染し、ひとごとじゃないと思った（20代男性）

・一人暮らしなので感染した時に頼れる人がいなくて不安（37歳女性）

・住んでいる自治体からは「キャンセル待ち」と言われるだけ（22歳男性）

・もっと早くから打ちたい人をサポートできなかったのか（22歳男性）

・副反応が出ると聞いたけれど、感染の方が怖い（17歳女性）