25歳女性「老後が不安」　渋谷を行き交う若者の思い、政治に届くか

朝日新聞　10/31(日) 13:45

　若者文化の発信地、東京・渋谷。いつの時代も変わり続けるこの街は、米IT大手の日本法人が入る高層ビルが誕生するなどし、行き交う若者はより一層多彩になった。ここに集まる人たちはどんな思いを抱えて、渋谷を歩くのだろう。

　「縛られたくない。好きな時に好きなことをしたい。なんとなく生きているだけです」。江戸川区の大学2年の男性（19）は「楽しく生きること」をモットーにしている。人生に目標はない。容姿にも自信がない。「諦めも入ってます。その時楽しかったらいい」

　当面の希望は、実家を出ての一人暮らし。友人や恋人を時々呼んで過ごせたら結婚しなくてもいいと思う。「お金も自分が困らない程度にあればいいかな」

　同じ10代でも、大学1年の蒲原行世さん（19）は「名の知れた大企業に就職したい」と将来像を明確に語った。理由は「安定性を重視しているから」。両親の世帯収入は「1千万円ほどだと思う」といい、「今まで苦労していない方だと思う。自分の子どもにも同じようにしてあげたい」。

　周囲には、ベンチャー企業での成功を目指す人もいる。「僕たちの世代は、不安定な社会で生まれ育った。冒険するよりは堅実な方が安心できる」。友人の後藤尚大さん（19）も「無理をしないで生きていきたいが、ギリギリの生活は嫌だ」という考え方だ。「普通の生活を送れるだけの収入がほしい。でも、それっていくらなんだろう？」

　すでに社会に出た20代の若者からも、金銭的な安定を求める声が聞かれた。セレクトショップ販売員の男性（27）はコロナ禍でボーナスがカットされ、年収は400万円に届かない。「老後の備えとか言うけれど、全然足りない」と、副業で投資を始めた。埼玉県和光市の女性会社員（25）も「老後が不安。若いうちは稼げなくてもいいから勉強や投資をしたい。家庭を持つときや老後を考える土台作りです」。

朝日新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/d112f2f1d71b1dce9cfec73a6c6917a366b89e75

ウケるわ～(笑)