【ツイッター】米共和党グリーン議員のアカウント永久凍結、コロナ誤情報めぐり・・・陰謀論「Qアノン」にも関わっていた

ツイッターは2日、米野党・共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員（47、ジョージア州選出）の個人アカウントを永久凍結したと発表した。
新型コロナウイルスに関する誤った情報の投稿を繰り返したことを理由にしている。

ツイッターは、多くの利用者に危害を与える恐れのある新型コロナウイルスに関する誤情報の投稿を特定し、
そうした投稿を繰り返すアカウントに警告したり、一時凍結したりする仕組みを導入している。

同社はこれまでに4回、グリーン下院議員の個人アカウントを一時凍結していた。

グリーン議員は、自分の個人アカウント凍結はツイッターが「アメリカの敵」だという証明だと反発した。
多くの右派が使うソーシャルメディア「テレグラム」に長文のコメントを載せた議員は、「真実を広く拡散することをソーシャルメディアのプラットフォームは阻止できない」
と主張。ツイッターが「共産主義革命」において不特定の「敵」を支援しているという従来の主張を繰り返した。

グリーン議員の下院議員としての公式アカウントは存続している。こちらはスタッフが運用している模様だが、投稿は頻繁ではなかった。

グリーン議員は今月1日、アメリカでは「新型コロナウイルスのワクチンを受けた人が非常に大勢死亡している」と、事実と異なる内容をツイッターに投稿した。

ツイッター広報はBBCに対し、グリーン議員が同社の新型コロナウイルス誤情報方針に「繰り返し」違反したと説明した。
この方針では4回の「ストライク」があり、その都度一時凍結などの罰則を適用した後、さらに違反が繰り返されると永久凍結に踏み切るという。

同社は昨年8月に同議員が、新型コロナウイルスワクチンが「失敗」しているためこれ以上接種を認めないよう規制当局に呼びかけるツイートをした際、
4回目の「ストライク」をとっていた。

「この方針に関する弊社のストライク制度にのっとり、方針に繰り返し違反するアカウントは永久凍結すると、姿勢を明示してきた」
と、ツイッターの広報担当は話した。

グリーン議員は2020年に初当選して以来、米政界で繰り返し物議をかもしてきた人物の一人。

同年の大統領選が不正だったと客観的根拠のないまま主張を繰り返すドナルド・トランプ前大統領を公然と支持してきたほか、
トランプ氏を救世主扱いした陰謀論「Qアノン」にも関わっていた。

新型コロナウイルスのパンデミックによって、アメリカではこれまでに82万5000人以上が死亡している。
そうした中でグリーン議員は、政府が呼びかける様々な感染対策にことごとく反対してきた。

議員は、ワクチンは効かないと繰り返し主張してきた。

下院本会議場でのマスク着用ルールにも抵抗し、連邦議会内での感染対策ルール違反で再三、罰金を言い渡されている。
https://www.bbc.com/japanese/59855923

米野党・共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員