【民間医療機関の独自調査】「コロナワクチン３回目接種、３か月後の抗体量は２回目の約４倍」

新型コロナウイルスワクチン接種の効果について、2回目より3回目の方が抗体が残る量が多い、
つまり効き目が長持ちすることが、新潟医療センターの独自調査で分かりました。その効果は約4倍です。

これは新潟市西区の新潟医療センターが、22歳から73歳までの職員200人を対象に行った独自調査で分かりました。

【新潟医療センター　内藤眞病理部長】
「3回目は抗体が多くなったので、同じような比率で抗体価が下がったとしても、抗体の量としては4倍くらい残ってるわけですね」

3回目接種の3週間後、そして3か月後に、抗体がどれだけ残っているかを測定しました。すると、個人差はあったものの、
3週間後の抗体量が接種前の約37倍に。3か月後はおおむね半減したものの、約20倍ありました。3か月後の20倍は2回目の接種の約4倍にあたるということです。

【新潟医療センター　内藤眞病理部長】
「我々の免疫の仕組みの中には、入ってきた異物・抗原を覚えているという働きがあって、抗体を余計に効率よく作る」

新潟医療センターの内藤病理部長は、これが『ブースター接種』の効果だとして「感染が広がる若い世代の接種が重要」と話しました。

【新潟医療センター　内藤眞病理部長】
「感染症というのは、自分だけじゃなくて周りの人にも影響があるので、ぜひ接種を考えていただきたいと思います」

厚生労働省では27日、早ければ5月末から始まる4回目接種の対象を、
重症化しやすいといわれる60歳以上と基礎疾患を持つ18歳以上の人にするという方針を決めています。

海外のデータを見たという内藤病理部長は「4回目も効果はあるものの、3回目の方が効果は大きい」と分析し、3回目接種の重要性を強調しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b14337233c3673684e72229cbba2e8f729f36b0b