山上徹也　統一教会トップ襲撃計画　コロナで総裁の来日なくなり安倍元首相に標的変更

安倍晋三元首相が奈良市で参院選の街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、無職山上徹也容疑者（41）＝殺人容疑で送検＝が3年前に世界平和統一家庭連合（旧統一教会）のトップを火炎瓶で襲撃しようとした趣旨の供述をしていることが13日、分かった。

　3年前に教団トップを火炎瓶で襲おうとした衝撃的な計画が明らかになった。

　捜査関係者によると、山上容疑者は「当初は旧統一教会の韓鶴子（ハン・ハクチャ）総裁を狙っていた」と供述。2019年、愛知県で開催された集会に総裁が来た際には「火炎瓶を持って行ったが（信者以外は）会場には入れなかった」と話している。教団によると、集会に山上容疑者が来たかどうかは把握していないという。

　このほか「ナイフ1本を持って教団の会合の周辺などをうろついた」「どうしても旧統一教会が許せず、韓国に行って（総裁を）殺そうと思ったが、出国できないと思ってやめた」とも話している。

　教団への執拗（しつよう）な恨みが次第に浮き彫りになってきた山上容疑者。「新型コロナウイルス禍で韓総裁が来日しないので安倍氏に狙いを変えた」との趣旨の供述をしていることも分かった。

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