銃乱射事件犯の98％は男性で、事件の大半は「特定の年代」が引き起こす　「未発達な脳」「歪んだ男らしさ」が原因

メッツルは、「彼らの脳では、自己コントロールする部分が充分発達していないという研究がたくさんあります」と言う。研究によると、自分の行動の結果を理解し、衝動を抑制するのに重要な前頭前野が、25歳くらいまでは完全に発達しないそうだ。

彼らは、銃乱射事件を若い男らしさを演出する一つの方法のように思っている、とメッツルは指摘する。

過去の銃乱射事件に関するデータベースや学校の報告書、医療記録、聞き取り調査などを見ると、犯人に関するあるパターンが浮かび上がってくる。それは怒れる若者、銃器への容易なアクセス、ソーシャルメディアによって増幅された暴力だ。

米国連邦法では、21歳以上でなければ販売認可店から拳銃を購入できない。しかしテキサス州を含む多くの州では、18歳でも殺傷能力の高い銃器を含む長銃を購入できるのだ。

6月2日の夜、バイデン大統領は、殺傷能力の高い武器の禁止を求めるスピーチを行った。もしそれが無理なら、そのような武器の購入年齢を21歳に引き上げるべきだとし、「私たちが直面している問題は、良心と常識の問題だ」と述べた。

2018年のフロリダでの銃乱射事件などの若者による殺傷行為を受け、フロリダ州を含む6つの州は、全米ライフル協会（NRA）の反対を押し切って、長物銃の購入年齢を21歳に引き上げた。

フロリダ州のある弁護士は、18歳から20歳の若者は衝動的で感情的であり、即時または短期の報酬が得られる危険な行動に出る可能性が極めて高いため、銃器の法的購入の線引きを21歳とするのは、立法府の公共安全に関する懸念に応える妥当な方法だと主張する。一方、フロリダ州最高裁判所は、6月中に州銃刀法に対する異議申し立てを審理する予定だ。

社会学者でもあるメッツルは、「18歳から21歳の人に銃を持たせるべきではないと非常に強く感じています」と言う。

アメリカは治らないよ

「強く、攻撃的である」という男らしさを誇示したい犯人

若くして銃を持つ人々は、その理想と現実の生活に断絶がよく見られると、専門家は言う。ほとんどの人はそのような失望に耐えているが、これらの加害者は一連の心理的変化を経て、暴力の爆発に至ったようだ。

ベルリンにある暴力防止・応用犯罪学研究所所長のフランク・ロバーツは、加害者たちにはある共通点があると言う。それは「無限の力と偉大さへの空想」と「賞賛への強い欲求」だ。

学校における銃乱射事件を研究している心理学者のピーター・ラングマンは、「多くの銃乱射犯が共通して持つのは、男らしさを傷つけられたという感覚です。そして彼らは、失敗や不足を経験しています」と指摘する。

ワシントン大学タコマ校の刑事司法准教授エリック・マドフィスは、犯人は長い間不満を溜めた後、「男性的」な解決策によってコントロールを取り戻そうとするのだと言う。銃乱射事件の多くの犯人は、「長い間いじめられたり、無視されたり、交際相手や人気者になれなかったりした少年」なのだそうだ。

銃乱射事件があると、攻撃者を予測し、阻止する方法について必ず議論される。過去には、学校の記録や銃の購入履歴などのデータをAIを用いて分析し、暴力をふるう可能性のある若者の特定を勧めた警察もいた。しかし、これまでのところ、こうした提案で支持を得たものはほとんどない。

その理由の少なくとも1つは、思春期に普通に見られる反抗と、より深刻な問題の兆候の区別が難しい、あるいは不可能なことだとメッツルは言う。あるプロファイルに合致する大量殺人犯がいる一方、何百万人もの若者はそのような暴力的な行動をとらないのだ。

「私は常々、罪を犯さない層にはどんな人がいるのだろうと考えます。彼らは、不満を抱えた男性の代表格なのでしょうか」とメッツルは述べた。

山上やその支持者は自分を20代と勘違いしているよ
未だに母親に縛られているオッサン問題は日本特有だろうね

でも人間は歳をとったら前頭葉もガキ並みに衰えるからな
もし高齢世代で銃犯罪が起きてないというなら
学校でのイジメとか環境相的要因の方が大きいんじゃないかと