精神病院「滝山病院」に改善命令が　それで虐待は無くなるのか

看護師らによる患者への暴行事件があった東京都八王子市の精神科病院「滝山病院」に対し、
都が２５日に医療法と精神保健福祉法に基づき改善命令を出す方針を固めたことが、都への取材で分かった。
虐待を認定し、再発防止策や早期発見の取り組みを求める。院長は都の聞き取りに、
院内で虐待があったことを認めているという。

都によると、命令は運営する医療法人社団「孝山会」の理事長や、病院長に出す。虐待防止マニュアルを作り
全職員に研修を行うことや、第三者を交えた虐待防止委員会の設置、通報や相談体制の整備も求める。
２週間以内に具体的な改善計画を提出するよう要請する。

病院を巡っては、入院患者の頭を殴ったとして、警視庁が今年２月に暴行の疑いで看護師の男を逮捕し、
病院を家宅捜索した。その後、別の看護師２人も同容疑で逮捕されるなどした。

都はこれまで４回にわたり、立ち入り検査や職員への聞き取りをしていた。
https://www.sankei.com/article/20230425-XADX3FY2ARKS7CXW22R3GDYGYQ/