松野官房長官「政治家として説明責任を果たすことが重要だ。え、私？ お答えは差し控える」

　松野博一官房長官が、所属する自民党安倍派の裏金疑惑に関する説明を拒んでいる。定例の記者会見では、政府の立場で臨んでいることを理由に「ゼロ回答」を連発。官房長官として不祥事が発覚した閣僚らに説明責任を求めてきたこともあり、整合性が問われそうだ。

　「この場は官房長官記者会見として行っており、お答えは差し控える」。松野氏は４日の会見で、自身が説明する必要性を指摘され、こう述べた。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023120400854&g=pol

松野氏は、１０月以降に続いた政務三役の辞任では「政治家として説明責任を果たすことが重要だ」と促してきたが、今回は、自身がいつどのような形で説明の場を設けるか明らかにしていない。
　松野氏の後に安倍派事務総長を務めた西村康稔経済産業相と現職の高木毅国対委員長も４日、記者団の取材に詳細な説明を避けた。立憲民主党の泉健太代表は記者団に「当の本人たちが事実を語ることが最優先だ。松野氏は別の所で会見すればいい」と指摘した。