【悲惨】おもちやすし、糖尿病に

おもちを食べて年明け入院？　おせちやおすし…ついつい食べたくなる正月料理だが、気をつけたいその中身
2023年12月29日
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20231226/med/00m/100/020000c

気持ちよく新年のスタートを切るためにも、正月料理に使われている食材の栄養成分にもっと目を向けてほしいと思います。

エネルギーは「赤飯＞白米」

毎年、12月にもなると、病院に来た患者らにこう言って注意を促します。

「もち米はお米よりエネルギー（カロリー）が高く、血糖値が上がるスピードが速いです。おもちは小さいものにしてくださいね」

赤飯やおもちの原料となるもち米ですが、同じ100gであっても、

赤飯:エネルギー186kca
白米:エネルギー157kcal
と、赤飯は白米の1.2倍もあります。

おもちはもち米をついて濃縮するので、100g当たり223kcalとより高くなります。

「正月三が日はずっと、朝はおせち料理とお雑煮のもち2個、昼はおもちを焼いて3個、夜はまたおせちとおもちを鍋に入れて食べていました」。

こういう人は少なくないのではないでしょうか。
決しておもちだけのせいではないですが、年が明けた1月の受診では、驚くほど血糖値が上がっていて、入院を勧めなければいけない患者もいたほどです。

「おもちに気を付けてくださいね」。こう注意喚起を続けることで、「おせちはみんなが集まる1日分だけ準備し、残りの2日間は普段の食事に戻しました。
『一年の計は元旦にあり』と言います。
元旦は小さいおもちを1個だけ食べ、食後は運動を兼ねて初詣に行きましたよ」などと、血糖値があまり上がらないよう工夫をして、お正月を乗り切ってくれた患者も増えてきています。

そのおもちを使ってぜんざいを作るとなると、小豆やたくさんの砂糖を使います。