東京圏の転入超12.6万人　コロナ前9割弱、再び一極集中

総務省は30日、住民基本台帳に基づく2023年の人口移動報告を発表した。東京圏（東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県）では転入者が転出者を上回る「転入超過」が12万6515人だった。東京圏への流入は新型コロナウイルス禍で鈍ったが、23年の転入超は流行前にあたる19年の85%まで戻った。一極集中が再び強まっている。

東京圏への転入超過は2年連続で前年を超え、22年より2万6996人増えた。日本人に限れば28年連続の転入超だった。

東京都の転入超過は6万8285人と22年よりも3万262人増え、2年連続で前年を上回った。コロナ禍で在宅勤務が広がり転入超過は一時は減ったものの、足元では増加傾向に転じている。

都道府県別でみると転入超過は東京都と神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、滋賀県、福岡県の7都府県だった。残りは転出者が転入者を上回る「転出超過」だった。

23年に都道府県をまたいで引っ越し、転入届を出した人の移動を集計した。14年からは外国人の移動も調べている。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA297NV0Z20C24A1000000/