クルーズ船 下船した乗客は　｢お茶漬け食べてゆっくりしたい｣ ｢お寿司やラーメンを食べたい｣ ｢たまった仕事を片づけたい｣(80代)

クルーズ船 下船した乗客は

http://www3.nhk.or.jp/lnews/shutoken/20200219/1000044299.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

結婚４０年の記念に妻とクルーズ船に乗船したという神奈川県の７１歳の男性は、
「客室内のテレビのニュースで陽性の人が次々に増えていくのを見て、自分たちも早く検査の結果を知りたいと思っていました。
きのう正式に陰性だと知らされたときはほっとしました。客室内では
テレビを見ながらラジオ体操などをして過ごしていましたが、１４日間は長かったです。
家に帰ってお茶漬けなどを食べてゆっくりしたいです」と話していました。

クルーズ船から降りて神奈川県内の自宅に帰るという乗客の７０代の女性は
「きのうの夜、陰性だとわかりました。陰性だとは思っていましたが、感染してみんなにうつしてはいけないと思って
指示があるまで船室にずっといました。思いがけないクルーズになってびっくりしました。
家に帰ったらお寿司やラーメンを食べたいです」と話していました。

妻と２人でクルーズ船に乗船していたという千葉県の６２歳の男性は、
「検査を受けたあと、結果が出るまでの間、もし陽性反応がでたらどうしようと、不安の日々を過ごしていた。
結果的に陰性となりほっとしたが、疲労がたまっているのでゆっくり寝たいです。孫たちに会いたいですが、
すぐに会うわけにもいかないと思い、複雑な気持です」と話していました。
また、船内での生活について、「持病の薬などは事前に陸にいる娘に必要なものを知らせておいたので、
スムーズに配達してもらえました。窓がなく太陽の光が入らない部屋だったので、
気分的に落ち込むことが多く精神的に苦労しました」と話していました。

夫婦で乗船していた静岡県の７３歳の男性は、「船を下り地面に足をつけたとき、安心して涙が出ました。
乗客を隔離する政府の判断はしかたないとは思いますが、毎回、感染者が増えていきました。
タオルやシーツの交換もないまま部屋に閉じこもっているのはつらく、１日でも１時間でも早く下船したかったです。
今後も不安は残りますが、外出を控えたり手洗いやうがいをしたりして気をつけたいです」と話していました。

１９日ぶりに下船した神奈川県の８０代の男性は、「まさかこんなに長く船の中にいることなるとは思わなかったので、
とにかくほっとしています。何度も検査を受けて陰性ということでしたが、
自分が本当に感染していない状態なのかどうかが不安です。船のクルーはとてもよくしてくれました。
いまはたまった仕事を片づけたいです」と話していました。

山梨県内の自宅に帰るという６０代の女性は、「１９日に下船できると聞いてはいたが連絡がなかなか来ず、
来たときにはやっと家に帰れると安どした。乗組員の方々にはこれ以上ないくらいの対応をしていただいたと感謝している。
陰性ではあるが、家に帰っても２週間は外に出ないようにして周りに迷惑をかけないようにしたい」と話していました。
一方、船内での待機が続いたことについては「乗客がそのまま下船すれば、
国内で感染が広がってしまうので、私たちが船内に隔離されたのは問題なかったとは思うが、なぜあれほど感染者が増えたのか。
自分は結果として陰性だったが、感染したらどうしようと不安な気持ちになったし、対応のしかたが別にあったのではと感じた」
と話していました。

妻とクルーズ船に乗船した千葉市の８２歳の男性は、「陽性の人が増えたことを伝える船内のアナウンスを聞くたびに
恐ろしい気持ちになりましたが、知り合いがかけてくれた多くの電話に励まされました。
あす新年会が予定されていましたが、自分が出席すると迷惑をかけるかもしれないので欠席します。
しばらくは外出せずに家で過ごしたいと思います」と話していました。

02/19 12:32

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