コロナに感染しやすい血液型が判明

　順を追って説明していこう。血液の液体部分は「血漿（けっしょう）」と呼ばれるが、ここに抗体が含まれる。

「A型の人の血漿には『抗B抗体』が含まれており、B型の人は『抗A抗体』を持っています。O型の人は『抗B抗体』も『抗A抗体』も両方持っていますが、AB型の人はどちらの抗体も持っていません。

1978年生まれのAB型だけどインフル一度もかかったことないぞ。

　さらに、藤田さんがこんな事実を明かす。

「人間だけでなく、動物や植物、もっといえば細菌にも血液型物質は存在します。人類の歴史は、ウイルスや細菌との闘いの歴史であり、人間はその闘いによって血液型物質を備えるようになったと考えられています」

「鶏卵などで増殖し、食中毒を起こすことのあるサルモネラ菌はB型の血液型物質を持っています。抗B型抗体のないB型とAB型の人の血漿中ではサルモネラ菌が増殖したものの、抗体を持つA型とO型の人の血漿中ではあまり増殖しなかったのです」

「世界を見渡すと、地域によって血液型の分布に違いがある。その土地で過去に流行した疫病や風土病が関連しており、病原体に対して抗体を持つ血液型の人が多くなる傾向があります」（藤田さん）

　また、食べ物にも血液型物質が含まれ、血液型ごとに合う食べ物、合わない食べ物が存在するという。藤田さんが続ける

　男女差について長浜バイオ大学教授の永田宏さんはこう推察する。

新型コロナウイルスの研究は、世界中で急ピッチで進められている。適切な情報をキャッチして正しく対応していきたい。