【コロナ】｢ヨーロッパは一つ｣…イタリアから患者を輸送するドイツ空軍の空飛ぶ病院

ドイツ空軍（Luftwaffe）のエアバスA310｢Medevac（メデバック）｣は、3月28日、ドイツでコロナウイルスの治療のため、COVID-19の患者6人をイタリアのベルガモからケルン・ボン空港まで搬送した。

ベルガモに出発する前の救命搬送用エアバスA310の内部。2020年3月28日。ドイツ、ケルン。

ドイツに到着した患者は、病院に運ばれて治療を受けたとドイツ空軍がツイートしている。ドイツはイタリアのコロナウイルス患者のために病院を提供しており、3月26日現在、イタリアのCOVID-19患者約50人がドイツで治療を受けていると、The Hillは報じている。

ドイツのアンネグレート・クランプ＝カレンバウアー（Annegret Kramp-Karrenbauer）国防相はツイッターで、｢国境を越えた支援が、今では重要だ｣と述べた。

｢ドイツ連邦軍は、重症患者を治療のためにイタリアからドイツへ輸送するよう、空軍の集中治療室によって支援している。ヨーロッパは一つだ｣

ドイツ空軍によると、患者を乗せたエアバスA310には集中治療室が6床あり、その他に38人の患者をベッドに寝かせたまま搬送するのに十分なスペースがあるという。

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エアバスA310｢Medevac（メデバック）｣は最大38人の患者を収容できるケルンを飛び立つエアバスA310。

3月28日、ケルンからベルガモに向けて飛び立つドイツ空軍のA310。

それには重傷者用の6つの集中治療室（ICU）は含まれていない

3月28日、ベルガモに出発する前の、ドイツ空軍エアバスA310｢メデバック｣。ドイツ、ケルン。

この緊急救命機には、人工呼吸器、シリンジポンプ、除細動器など、一般的な病院と同様の機材、設備があるとドイツ空軍は述べている

ベルガモに向けて出発する前の、ドイツ空軍エアバスA310｢メデバック｣の機内。

超音波システムと患者モニターも搭載されている

ベルガモに出発する前のドイツ空軍エアバスA310｢メデバック｣の搭乗員。

同型機は、214人を運ぶことができる旅客機・輸送機、または灯油72トンを運ぶことができる給油機として運用されることもある

ドイツ空軍エアバスA310｢メデバック｣の内部。

COVID-19患者を輸送するため、多くのフライトが計画されている

ドイツ空軍エアバスA310｢メデバック｣。3月28日。

ドイツのハイコ・マース（Heiko Maas）外相は声明で、｢友人であるイタリアのそばにいるのだから、ともに戦うしかない｣と述べた。

3月29日、医療関係者はハンブルク空港で、搬送されてくるベルガモからのコロナウイルス患者を待っている。

ドイツでは、コロナウイルスによるCOVID-19の死亡率が比較的低い

ドイツ空軍エアバスA310｢メデバック｣と防護服を着た医療関係者。

3月31日までに、ドイツでは7万1690人のコロナウイルスの症例が報告されている。そのうち死亡したのは774人で、死亡率は1.07％だ

3月28日、ベルガモからドイツのケルンに到着したコロナウイルス患者を乗せたエアバスA310｢メデバック｣。

しかし、イタリアでは3月31日の時点で10万5792例の症例と1万2428人の死者が出ている。死亡率は11.75％とドイツよりもはるかに高い

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https://www.businessinsider.jp/post-210490