トランプ氏は「極めて良好」でも…側近のスピーチライターらが新たにコロナ感染

【ワシントン＝岩田仲弘】トランプ米大統領の専属医コンリー氏は６日、新型コロナウイルスの治療を受けていた病院を５日夜に退院したトランプ氏の容体について「症状はなく、血液中の酸素濃度も９５～９７％で安定している。体調は極めて良好だ」と発表した。
　トランプ氏はツイッターに「気分はとてもいい」「１５日の討論会を楽しみにしている」と投稿。南部フロリダ州で同日に予定されている民主党のバイデン前副大統領とのテレビ討論会参加に意欲を示した。
　一方、米メディアによると、トランプ氏のスピーチライターを務めるスティーブン・ミラー大統領上級顧問が６日、感染したことが判明。同氏は「これまで５日間、自主隔離して検査もずっと陰性だったが、きょう（６日）陽性になった」としている。米紙ニューヨーク・タイムズ（電子版）によると、トランプ夫妻以下、ホワイトハウスの幹部級では、ミラー氏やマクナニー大統領報道官ら少なくとも１０人の感染が明らかになっている。
　また、米国防総省は６日、沿岸警備隊のレイ副司令官の感染が判明し、制服組トップのミリー統合参謀本部議長ら軍幹部が軒並み自主隔離に入ったことを明らかにした。米紙ワシントン・ポスト（電子版）によると、レイ氏は先月２７日、トランプ、ミリー両氏らも出席してホワイトハウスで開催された戦没者遺族のイベントに参加していた。
　国防総省のホフマン報道官は声明で「米軍の即応態勢や任務遂行能力に何ら変わりはない」と強調している。

東京新聞　2020年10月7日 10時20分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/60250）