「初詣分散を」　政府が年末年始のコロナ感染防止指針

政府は12日、初詣など年末年始に多くの人出が予想されるイベントを控え、こうした空間での新型コロナウイルスの感染防止策に関する指針をまとめた。初詣は日時の分散を意識することを求めるほか、映画館はポップコーンなどの摂食時以外のマスク着用厳守などを条件に収容率100％を可能とする。これまで飲食を認める場合は50％が上限だった。また、プロ野球などの大規模イベントの収容率50％の上限を2021年2月末まで継続すると正式決定した。

　いずれも12日の新型コロナ対策分科会で了承された。初詣では分散参拝のほか、マスク着用など基本の徹底▽誘導員の配置などによる対人距離の確保▽飲食物は境内で食べず持ち帰りを推奨▽利用駅の分散や混雑状況の周知――などの追加対策を求める。

　大規模イベントの一部は12月1日から条件付きで緩和。ロックコンサートは50％が上限だが、過去の公演で歓声や声援がなかった実績が具体的に確認できれば100％まで認める。

　西村康稔経済再生担当相は分科会後の記者会見で「大きな流行が来つつあることは間違いない。強い危機感を共有し、爆発的な感染にならないよう対策を強化する認識で一致した」と述べ、今後の状況によっては指針を見直す考えを示した。菅義偉首相は分科会後、首相官邸で西村氏と田村憲久厚生労働相から報告を受けた。首相は「爆発的な拡大にならないよう、引き続き知事と連携し、国の役割をしっかり果たしてほしい。これから冬場に入るので、しっかり頑張ってもらいたい」と指示した。【竹地広憲】

毎日新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/8efd955021ee5739cbcb3411a1ab93e6766c48e1

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