困窮大学生支える無料うどんに「謝謝」店に手作りマスクや支援金続々（福岡市）

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で生活に困っている西南学院大（福岡市早良区）の学生にうどん・そばの無料券を提供している「やお八うどん」（同区西新4丁目）を経営する馬東敏さん（48）に励ましのメッセージや支援金が寄せられている。みんなで寄り添いながらコロナ禍を乗り切ろうと、温かな心の輪がさらに広がっている。

　中国出身の馬さんは1日1食の切り詰めた生活をしている学生がいると聞き、無料券の提供を思い立った。昨年9月に同大が同窓生や民間企業から寄せられた食料品を無償配布した際、188人分の無料券を一緒に配ってもらった。

　この支援が翌月に西日本新聞で報道されると、馬さんを応援しようと来店する人が相次いだ。

　「手作りマスクです。使ってください」。初めて来店した女性客がこう言い残し、カウンターに封筒を置いて立ち去った。中にはマスクとともに「わずかですが、応援になればとお持ちしました」と書いた手紙と1万円札が入っていた。

　「学生さんたちのために役立ててください」と1杯のうどんの代金として5千円を支払った常連客も。「あなたは学生にとても大切な人。謝謝」と記された手作りの表彰状を持参した男性客もいた。

　馬さんは「お客さんが寄せてくれたお金を学生のために生かさないといけない」と再度、110杯分の無料券提供を申し出た。同大学生相談室のカウンセラー入濱直美さん（62）もこの再支援に心を動かされ、同じ110杯分の無料券の代金を補った。220枚の無料券は昨年末にも学生に配布したほか、学生相談室を訪れる学生に提供している。

　相談室には家族の収入が減ったため、無理なアルバイトで学業との両立ができず、抑うつ状態になっている学生らが訪れている。そんな学生たちに入濱さんは「気楽に話ができるから店に行ってみて」と無料券を手渡す。1日1食の暮らしで将来への不安や孤立感に苦しんでいた男子学生は素直に喜んで何度もお礼を口にしていたという。

　馬さんは17年前に来日。現在、経営する店でアルバイトしていたときに親切に接してくれた常連客たちへの感謝の気持ちが学生支援の原動力。中国にいる一人娘も大学生で「母親」として西南学院大生を励ましたい気持ちもある。

　「コロナ禍だからこそ、人がつながって生きる大切さがよく分かります。落ち込んだ学生たちに『いつか良くなる。笑顔でいたら、良いことがありますよ』と言うんです」。馬さんの気さくな人柄と温かいうどんが学生たちの「心の栄養」にもなっている。　（下村佳史）

西日本新聞　2021/1/27 6:04
https://www.nishinippon.co.jp/sp/item/n/685010/

年金w
ありゃ相当吸われてるな

うどんてのは具で儲ける仕組みだからなあ