【長野県集計結果を公表】 コロナ「死亡率」 高齢者ほど高く、６０代１・１％、７０代３・８％、８０代１１・２％、９０代以上２３・３％

県は２９日、新型コロナウイルスに感染して亡くなったと２８日までに公表された県内の患者３４人について、
性別や年代、基礎疾患の有無などの集計結果を公表した。

感染者に占める死者の割合「死亡率」は全年代では１・５％。

年代別では高いほど上昇し、８０代で１１・２％、９０代以上で２３・３％に上った。死亡例の７９％は基礎疾患のある人だった。

記者会見した阿部守一知事は「高齢者や基礎疾患を持つ方を守るため、
家族や知人も感染リスクが高まる行動を控えていただきたい」と訴えた。

県と長野市は発表時、「遺族の意向」として一部の人の年代や性別などを伏せているが、
集計では個人の特定には至らないとして反映。基礎疾患の有無、年代と性別は四捨五入して発表した。

亡くなった感染者の年代は、８０代が最多の１３人で３８％を占めた。次いで９０代以上が１０人（２９％）、
７０代が８人（２４％）、６０代が３人（９％）＝グラフ。

全感染者２２５６人のうち６０代以上は６３８人で２８％にすぎないが、死者は３４人とも６０代以上。
死亡率は７０代で３・８％、６０代で１・１％だった。

基礎疾患があって亡くなった２７人の疾患は、全国的にも重症化の危険が高いとされる心血管疾患やがん、
肺気腫などの呼吸器疾患、高血圧、糖尿病などだった。

性別では、男性が２３人（６８％）で、女性１１人（３２％）の約２倍。
男性は全国集計でも死亡者の５８％を占めており、長野県ではさらに割合が高い。
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2021013000012