【国内】 コロナに 「感染している人」 最悪期から7割減少

新型コロナウイルスに感染している人の数は16日時点で2万2832人となり、30日連続で減った。
1月17日のピークから約70％減少した。全国の重症者数は最多だった1月26日と比べて、4割以上少なくなっている。

1日に確認された感染者の数をみてみる。2月17日は1444人だった。このうち首都圏は753人だった。
全国の新規感染者の7日移動平均は1347人と、1週間前に比べて585人（30.3％）減って減少傾向を示している。

1日の感染者数は1月8日の7949人が過去最多になっている。

全国の累計感染者は2月17日時点で42万418人になった。そのうち、首都圏（東京、神奈川、千葉、埼玉）が48.8％を占める。
空港検疫で見つかった人は累計で2196人になった。月別の感染者数は2021年1月の15万4929人が最多になっている。

2月17日に国内で新たに確認された死者数は79人だった。首都圏の死者数は43人で全体の54.4％を占める。
7日移動平均の死者数は71人で、1週間前に比べて22.4人減った。1日の死者数は2月10日の121人が過去最多になっている。

累計死者数は2月17日時点で7223人となり、感染者の1.7％が亡くなった計算になる。

全国の累計死者数のうち首都圏は2675人。第2波からは地方での死者が増え、
20年8月28日以降は首都圏の割合が5割を下回っている。月別の死者数は1月の2261人が過去最多になっている。

累計感染者を現在感染している人、回復した人、死者に3分類した。感染している人は、累計感染者から回復した人と死者を引いて計算した。

2月16日時点の感染している人は、前日から2246人減って2万2832人だった。1月17日の過去最多（7万5862人）からは5万3030人減った。
累計感染者の93％にあたる38万9042人が退院したり、療養期間を終えたりして回復している。

厚労省によると、2月10日時点で70歳以上の死者は5389人で、全世代の累計死者の87.8％を占める。

感染者のうちで亡くなった人の比率を示す致死率は、60代は1.4％、70代は4.7％で、80歳以上になると12.5％と高くなる。
30代以下の死亡者は17人と少ない。

厚労省によると、2月10日時点で20代の累計感染者は9万87人に達している。人口10万人あたりの感染者数も713.4人で突出している。30代も428.5人と多い。
最も感染者が少ないのは10歳未満で10万人あたりで115人にとどまっている。

PCR検査の実施人数を見てみる。2月16日時点の7日移動平均は4万5439人になっている。検査人数は第3波が到来した2020年11月から増加傾向になった。
ピークは1月22日の7万4090人。7日移動平均の感染者数と検査数で単純計算した検査陽性率は3.1％で、1週間前に比べて0.6ポイント低下した。

PCR検査の実施状況は、休日などの要因で曜日によってバラつきがある。
厚労省は20年9月29日から福岡県の民間検査機関なども集計対象に含めてそれまでの実施件数を一括計上したため、同日の数値が突出している。
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-japan-chart/