AI狼は羊を狩るよりもジサツすることを選ぶ

これは2019年に中国で起こったことです
二人の大学生は単純な狼対羊のゲームを含むAIプロジェクトを行いました

先輩の学生は中国に留学中のタイ人で、卒業後オーストラリアでの仕事のために離れたため、プロジェクトはほったらかしになりました
一方、後輩は教職に就き、2021年3月のある日、彼は生徒のうちの一人にその実験の初期の結果をテキストで教えました
生徒は、その話をとても面白がりスクリーンショットで友達に共有しました
これらのスクリーンショットは中国のSNSで拡散され小さな話題になりました

ゲームはとても単純で、2匹の狼と6匹の羊がランダムに配置され、狼はゲーム内に配置された岩を避けながら20秒以内にすべての羊を捕まえます
AI狼に自身のパフォーマンスを向上させるため、簡単なポイント制がプログラムされました
もし狼が羊を捕まえたら10ポイント、もし岩にぶつかったら1ポイントマイナス、可能な限り早く羊を捕まえさせるために毎秒0.1ポイントマイナス
他にもどの方向に向いているか、正面に何があるかなど狩りに役に立つ情報が与えられます
目標はAI狼が繰り返しのトレーニングを経てスコアを最大化する方法を見つけ出すことができるかどうか見ることです

20万回の試行の後、二人はほとんど場合、狼が岩に突っ込んで自殺していることに気づきました

二人の研究者は三日間にわたる解析の後、AI狼が羊を捕まえずにジサツする理由に気づきました
最初の試行では狼はほとんどの場合、羊を捕まえることができず大きなタイムペナルティを課されていました
そこで、AI狼は開始地点が岩に近い場合、狩りに時間を浪費するよりタイムペナルティを避けるため"論理的に"直ちにジサツすることを決断していたのです

皮肉なことに、このAIからの非感情的な答えは、中国の様々なSNSで感情的な反応を引き起こしました

より哲学的に穿った解釈で、若く失望した中国の社畜たちはこの狼を自分たちの完璧な暗喩だと見なしました
午前9時から午後9時まで週6で働くことを強制され、身を粉にしているのにも関わらずますます遠のいて見える昇進、昇給、結婚の夢を追う新しいホワイトカラーの階級の人たちです
彼らの多くはAI狼のように開始地点が悪ければ必死に追うより諦めた方がいいと判断しました
気楽にとらえ人生をいい加減に生きていた方が、自分を追い込み健康を悪化させるリスクにさらすより良い戦術だと

> まさに現実世界のよう、セーフティーネットは低すぎる、期待も少なすぎる、時間的なペナルティもあるせいで多くの人は横になる(諦める)ことが最適解だと判断してる

この現象は中国の辞書に新しい言葉すら追加させました。“躺平”— 横になる

* この後、実際の実験はいくつかの調整を経て上手くいくようになったよって話と、この話から学ぶべきことは諦めることじゃなくて試行を繰り返すことだよっていういい話風の締めが続く

The AI Wolf That Preferred Suicide Over Eating Sheep
https://lancengym.medium.com/the-ai-wolf-that-preferred-suicide-over-eating-sheep-49edced3c710

異常者じゃん

それは嫌儲民が10年前に通過した場所だ