弁護士「不同意性交罪、後から『不同意だった』といえば罪になる、というのはデマ、検察が立証責任を負うので冤罪は起きません」

寺町東子　@teramachi_toko
弁護士・社会福祉士・保育士 。

#同意のない性交を性犯罪に　「後から『不同意だった』といえば罪になる」わけではありません。
同意の有無や、故意の有無など、内心の要件は、行為の性質、時間、場所、行為前後の状況、
関係性など諸般の事情を総合的に考慮して、社会通念により客観的に、警察官・検察官・裁判官が判断します。

あくまで「不同意」の立証責任は検察官にありますので、諸般の事情を総合考慮した場合に「不同意」が立証できないと判断すれば、
検察段階で不起訴になることも多いでしょうし、起訴しても裁判で無罪になることも。「不同意」の立証が被害者に負荷を与えるのは事実

不同意」の立証が被害者に負荷を与えるのはおかしい、という発想で、スウェーデンでは「自発的参加」を求めるYes means Yes に変わり、
被疑者・被告人が、どのように「自発的参加」を確認したか？にフォーカスされるようになったそう。

「不同意」を要件にしても不起訴が多ければ意味がない、という意見もあるかもですが、「不同意性交等罪」なら「被害者」として警察で被害届を受理され、
被害者支援のための諸施策（無料のカウンセリングや治療、法律相談など）に繋がり、回復の道へ進めます。

Mana SHIMAOKA　@manna2010able
大学教員。フランス刑法、ジェンダー刑法研究者。フ

本多議員の辞職で幕引きではありません。被害者の視点に立った刑法性犯罪改正は待ったなしです！
明後日の日本学術会議の公開シンポジウムに登壇しますので、関心のある方はご参加下さい。
6月16日の #ポリタスtv でも、改正のポイントを解説しています。#不同意を性犯罪に

日本の刑法性犯罪規定を 国際人権基準に合わせるために―日本学術会議提言から法務省検討会報告を検討するー
http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf3/313-s-0730.pdf
http://www.scj.go.jp/ja/event/2021/313-s-0730.html