【デルタ株】患者担当医師に聞く 「３９度以上の熱が何日も、なかなか熱が下がらない」

感染症指定医療機関として症状の重い患者や基礎疾患があり重症化のリスクが高い患者の入院を受け入れる新潟県立新発田病院。

現在、２６ある病床に対し中等症２人、重症１人を含む１６人が入院しています。感染者の治療にあたる田邊嘉也医師に話を聞きました。

Ｑ）入院してくる患者について最近感じることは？

「去年の同じ時期とは全く様相が違います。多くの方が熱を出していますし、変異株の状況によって変わってきたんだと思うんですけどなかなか熱が下がらない」

Ｑ）なかなか熱が下がらないのも変異株の特徴？

「そうだと思います。これまで使っていた薬の量で熱が下がらず量を増やさなきゃいけない、長く使わなくてはいけない方が多くなっている印象。
これは当院にリスクの高い人が集まっているからかもしれませんけど」

Ｑ）症状の重い患者が増加している印象はありますか？

「軽症の分類には入るんですけど３９度くらいの熱が連日出るような方も何人もいらっしゃって、
酸素を吸うか吸わないかで軽症・中等症が分けられるんですけど、ご本人の自覚症状として熱が下がらないっていうのは結構辛いものなので。
そういった意味で結構つらそうにされている患者さんは多いという印象がありました」

Ｑ）中等症・重症の患者が目立つようになってきたのはいつごろからですか？

「まず３月のアルファ株（イギリスで確認された変異株）の頃に高齢者を中心に重症・中等症以上の方が増えた。
７月は患者が減っていたが、７月半ばくらいから東京での感染者の増加と比例して新潟でも患者が増加してきましたよね」

Ｑ）高齢者は多くがワクチン２回接種を終えていますが、その影響は？

「いま入院されているほとんどが５０、４０代の方ばかり。まれに２０代の方もいます」

Ｑ）重症化したのもその年代？

「そうですね。５０代の方が現在人工呼吸器をつけています」

Ｑ）５０代というと若くて重い症状にならないのではないかという感覚がありますが・・・

「とにかく（感染者の）母数が多いので５０代が重症になる割合が高いかというのは、はっきり言えないが、
当院に入院してきている人で酸素が必要になっているのは５０代の方ばかり。
４０代や２０代でも熱が下がらなくて入院期間が長引くというのが割合あるので、やはりデルタ株の影響はあると思います」
https://www.teny.co.jp/nnn/news114949zy0sp0nmfoskd.html

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