コロナ療養者自動電話確認　患者「ゴボッ。息苦しい」　ＡＩ「キキトレマセンデシタ。ガチャ。プープー」

　県などの支援態勢の不備を感じる場面は他にも。妻の症状が悪化したのは、通常の療養期間が終わる発症１０日目ごろ。しかし県から療養期間を延長するかどうか連絡はなく、自宅療養者用の配食は途絶えた。夫が県に問い合わせても「分からない」、保健所には「県に聞いて」と、たらい回しにされた。妻は「知らない間にケアが打ち切られるのか」と思ったという。

　県がＬＩＮＥと人工知能（ＡＩ）の電話で行っている療養者の症状確認も気になる点があった。妻はＬＩＮＥで「息苦しい」と回答した日、電話がかかってきたが、息苦しさのためせき込みながら答えると「聞き取りできませんでした」とＡＩ。その後も、人による確認の電話はなかった。