実は言ってない名言ランキング

クーベルタン男爵の言葉として有名だが、
実際はエチェルバート・タルボット大司教という人物の発言であり、
クーベルタン男爵はスピーチでそれを紹介しただけである。

大河ドラマ等で定番のシーンだが、
実際には江戸時代中期ごろに成立した軍記小説『明智軍記』が初出であり、
作者の創作とされる。

ネットではアインシュタインが言ったとされている事が多いが、実際はアメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズの言葉。
更に彼が10%しか使っていないと言ったのは「脳」ではなく「潜在能力」であり、
要は「人間はまだまだ大きな可能性を秘めている。だから頑張ろう」程度の意味だったと思われる。

暗殺間際に言ったと言われるセリフだが、近い時代の資料ではほぼ即死に近い状況で、言葉を発することなく亡くなったとされている（諸説あり）。
ちなみに最も古い伝承では「おまけもか、我が子よ？」というセリフであり、上記のバージョンを定着させたのはウィリアム・シェイクスピアである。

『学問のすゝめ』の序文だが、実はこの後「～と言えり」と続いているので、ただの引用文でしかない。
アメリカ独立宣言の一節の翻訳という説が有力。

奴隷解放を成し遂げた偉大なるアメリカ大統領の言葉。南北戦争の最終局面、ゲティスバーグにおける演説の一節。
民主主義の精神を謳ったものとして有名だが、リンカーンのオリジナルではなく、セオドア・パーカーという牧師の言葉を引用したもの。
また、この演説は非常に小さな声で、祈るように行われたものであり、観衆はほとんど聞き取れず、新聞記者が記事に起こしたことで有名になったという。

実は言ってない系の定番のセリフ。
ルソーの自伝内に登場する「ある太公婦人」の発言である。

表現規制問題に関する論争の際にしばしば引用されるセリフ。
これは後年に伝記作家のイヴリン・ベアトリス・ホールが創作したセリフであり、
本人がそう書き残したわけではない。

FA制度で福岡ダイエーホークスに移籍をする最中に松永が発言したとマスコミに報じられた発言。
実際がスポーツ紙による全くの捏造発言であったとされる。
当時、阪神には盗塁が得意な選手がいなかったことで松永はグラウンドキーパーに「硬めにしてくれない？　柔らかすぎて滑るんだよ」とオーダー。
その際にグラウンドキーパー側が「幼稚園の砂場くらいか?」と質問し、それに対して松永は「いや、そんなには……」と答えたという。
この時の両者のやり取りが、いつの間にか歪んだ形で関西メディアが伝えたことでこの悲劇は起きたと言われている。