吉村はん「今は５類へという意見が増えてきている。すべての病院で対応するよう、『オール医療』でと国が医療界に言うべきだ」

吉村洋文知事が生放送出演で高齢者に「感染拡大期にリスクの高い行動は控えて」とお願い

大阪府の吉村洋文知事が３０日、読売テレビの情報番組「あさパラＳ」（土曜・前９時２５分）に生出演した。

　新型コロナウイルス第７波感染拡大対策として、８月２７日まで高齢者に外出自粛を要請した吉村知事は、高齢者の重症化率が高いことを挙げ「高齢者の方を守る。自分の身を守るために、感染が広がっている時はリスクの高い行動は控えて欲しい」と協力をお願いした。関西ジャニーズＪｒ．のＡぇ！　ｇｒｏｕｐ・佐野晶哉が「この先感染者が増えてライブがストップすることはありますか」と質問したが「イベント中止はない。飲食店も制限しないです。色んな活動をする時は基本的な対策をとりながら社会を動かしていく」説明した。

　医療非常事態宣言についての対策案については、８月上旬から２０～４０代の若者オンライン診療による薬剤処方（宅配）を順次進めていくことを改めて説明。「企業や大学にも、陽性証明書を取りにいくためだけに発熱外来に行くのはやめて欲しいとお願いしている」とした。

　政府が示したＢＡ．５対策強化宣言について吉村知事は「緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置は行わないということ」と話した。指定感染症の扱いを２類から５類への見直し議論についてもオミクロン株の弱毒化、重症化率が下がっている点をあげ「今は５類へという意見が増えてきている。すべての病院で対応するよう、オール医療でと国が医療界に言うべき」と語気を強めた。

　ＢＡ．２からＢＡ．２．７５に変異した新変異株「ケンタウロス」については「第８波になる可能性がある。世界の状況を見るとはやる可能性がある」と警戒を強めた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9256015977782074eb1efd47b39082138846e944

「現状で５類は無責任」　コロナの扱いで和歌山県知事

　和歌山県の仁坂吉伸知事は定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染症法上の分類を「２類相当」から「５類」に引き下げるべきだとの議論が出ていることについて「５類にすると、感染の拡大防止の手段がなくなる。将来的に毒性が強まる可能性が排除できず、特効薬がないのに引き下げるのは、無責任ではないか」と否定的な考えを示した。

　新型コロナの扱いを危険度が２番目に高い「２類相当」から季節性インフルエンザと同じ「５類」に引き下げた場合、保健所や医療機関の負担は軽減されるが、医療費の公費負担や入院勧告などの対象から外れる。

　仁坂知事は引き下げについて「将来的にウイルスの毒性がさらに弱まり、インフルエンザのように手軽に飲める特効薬があることが条件で、それまでは保健医療行政が頑張るしかない」とした。その上で「５類にしろと言っておきながら、そこを何も言わない人は、命を軽んじているのではないかと思う」と話した。
https://www.agara.co.jp/sp/article/214235