天下のNTTドコモが全然つながらなくなってしまった3つの理由とは？ユーザーから不満が出続けているのは明らかに異常

「“天下のドコモ”に本来、こんなことは考えられない。ここまでユーザーから不満が出続けているのは異常です」（通信業界関係者）

「遅い」

「全然つながらない」

　携帯業界首位のNTTドコモについて、ユーザーからこうした指摘が出始めたのは今年春頃のこと。アンテナバーはすべて立っている（圏外ではない）のにデータの通信速度が極端に遅い“パケ詰まり”の状態が頻出しているのだ。

そんな中、9月19日に業界3位のソフトバンク（SB）がメディア向け説明会を開催。配布資料に記された“あるデータ”が話題になっている。

通信担当記者が語る。

「携帯各社の通信品質についてユーザーが『速い』『遅い』と感じる“体感”を比較した表です。ユーザーは動画などを要求してからのレスポンスで0.7秒以上かかるとストレスを感じますが、それ以上の時間がかかった割合が業界2位のauとSBが5.8％なのに対し、ドコモは9.2％と突出して高かった」

「ドコモはつながりにくい」という評判が立っているとの報告を受けた井伊基之社長は激怒したという。

「『コロナ禍後の人流の変化に対応できなかった』などと釈明していますが、それは他社も同じ条件。人出が増えた繁華街では密に基地局を打ったり、電波が干渉し合わないよう周波数帯を組み合わせたりして各社は対応していた。なぜドコモだけができないのか不思議に思われている」（同前）

　11月7日の第2四半期決算の説明会で、親会社NTTの島田明社長は「できるだけ早い段階で100％、120％まで持ち上げたい」などと発言。ネットワーク品質の低下を認めざるを得なかった。

なぜドコモは“つながらなく”なってしまったのか。3つの訳が考えられる。

https://bunshun.jp/articles/-/67247?page=1