政府、新型コロナ対策の基本方針策定を目指す　感染者の拡大を受け

新型肺炎　厚労相「感染拡大の移行期」　患者急増の岐路　25日にも対策の基本方針

政府は23日、首相官邸で新型コロナウイルス感染症対策本部を開いた。加藤勝信厚生労働相は終了後の
記者会見で「感染者が拡大しており、移行期だ。患者増加のスピードを抑制することが非常に重要だ」と表明した。
今後、患者が増えるケースとして「急拡大」「徐々に増加」の2つのグラフを示して「我々が立っているのは
枝分かれの時期だ」と説明した。

政府は25日にも総合的な対策の基本方針を決定する予定だ。24日に専門家会議を開き、基本方針をめぐって協議する。

新型コロナウイルスに関する専門家会議では、16日時点の感染状況を「国内発生の早期」と判断している。
厚労相は23日の記者会見で「（流行の）段階が細かく分かれているわけではないが現状は（患者増が）
立ち上がり始めている」と話した。政府の対策はこれまで感染者の入国をおさえる「水際対策」に軸足を
置いてきた。厚労相は今後は国内で集団感染を防ぐ対策に力を入れる考えを示し「流行のピークを下げたい」と述べた。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55990960T20C20A2MM8000/