マスク無料配布でおよそ5700人の市民が押し寄せ大行列 周辺道路も渋滞 小野市

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、兵庫県小野市は２９日、市が備蓄していたマスク１０万枚を、市民１人につき５枚ずつ無料で配った。
市職員約７０人が出勤し、同県警小野署員１３人も警備などのために出動。マスクの品薄が続く中、約５７００人が詰め掛け、一時は３００メートルの行列ができた。
配布場所となった市伝統産業会館（同市王子町）周辺の道路も渋滞した。

【動画】一時は３００メートルの行列ができたマスクの無料配布

　市が備蓄した２０万枚の半分を提供した。同会館前に設けたテントで、身分証明の免許証などを提示した市民に、手袋をした市職員が家族分も含めて手渡した。３月１日も配布する。
家族３人で訪れた中学２年生（１４）は「家に３０枚しか残っていないので助かる」。同市の男性運転手（３５）は「家には２０枚ほどしか残っていない。混むとは思っていたけど、こんなにたくさん並んでいるとは」と驚いていた。

　マスク不足を巡っては、政府がメーカーに増産を要請しているが、ドラッグストアなどでは依然品薄が続き、インターネットでの高額転売も問題となっている。（笠原次郎）

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200229-00000013-kobenext-soci