新型コロナで父親亡くした武漢市男性、地元政府を提訴 「情報隠蔽で医療現場からの警告を抑えつけた」

武漢コロナ遺族、地元政府を提訴　情報隠しで謝罪や賠償を要求

　【北京共同】中国湖北省武漢市で新型コロナウイルス感染症により父親を亡くした男性が１０日、発生初期に情報を隠し、医療現場からの警告の声を抑えつけたとして、湖北省政府や武漢市政府などに謝罪や賠償を求める訴訟を起こした。中国で新型コロナの遺族による提訴が明らかになるのは初めて。

　１０日付で武漢市中級人民法院（地裁）に訴状を送ったが、受理されない可能性もある。男性は張海さん（５０）で、２月１日に父立法さん（７６）を亡くした。「長期間にわたり武漢市政府は遺族の訴えを無視し、責任追及の動きにさまざまな圧力を加えている」と提訴の理由を話した。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/34671