野田佳彦「自民党総裁の安倍氏との間で行った党首討論は、党首同士が互いの持てるものを賭けた、火花散る真剣勝負だった」

2022年10月24日特集記事
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/90739.html
安倍元首相への追悼演説 立場越えて臨む心は

銃撃事件で亡くなった安倍元総理大臣に対する国会の追悼演説は、10月25日午後1時からの衆議院本会議で行われる。

演説の人選は紆余曲折をたどったが、最終的に自民党は10月7日、「遺族や自民党の総意」「総理としての重圧や孤独を最も知っている」として、立憲民主党の元総理大臣、野田佳彦に要請。党執行部と協議した野田は「謹んで受ける」と応じた。

現職の国会議員が亡くなると、その議員が所属していた院の本会議で故人に対する追悼演説（※ただし、参議院では「哀悼演説」と呼んでいる）が行われるのが慣例だ。
両院の事務局によると、戦後、衆議院では260回、参議院では172回行われてきた。

総理経験者に対する追悼演説は、今回で戦後9回目、22年ぶりとなる。
過去には、野党の党首やベテラン議員が務めてきた。

その野田は、追悼演説を前にした10月中旬、自身のブログで複雑な胸中を明らかにした。

安倍氏とは平成5年の衆議院選挙で初当選が同期だとしつつも、これまで個人的な関係はほとんどなかったとしている。ことし亡くなったJR東海名誉会長の葛西敬之の仲立ちで食事をしたことがあるが「特に会話は弾むことはなかった」と振り返っている。