【国内】 10月のコロナ感染者は1万7528人、前月から17%増加

10月の1カ月間に確認された感染者は1万7528人で、9月を17％を上回った。
下旬にかけて東北や沖縄などの地方で新規感染者が増加。厚生労働省が公表している病床使用率も上昇傾向にある。

1日に確認された感染者の数をみてみる。10月31日は868人だった
7日移動平均で見ると600人を超えている。首都圏（東京、神奈川、埼玉、千葉）の感染者は347人だった。

全国の累計感染者は10月31日時点で10万159人。9月以降は地方での感染拡大の勢いが弱くなり、10月に入って首都圏の割合が5割を超えた。
月別で見ると10月は全国で1万7528人で、9月（1万5023人）を上回った。最も多かったのは8月の3万1915人。緊急事態宣言が発出された4月は1万2086人だった。

10月31日に確認された死者数は14人だった。8月下旬は1日に10人以上の死者が確認されていたが、足元では10人未満の日が多くなっている。

死者数は10月31日時点で1769人になった。首都圏は813人。10月は全国で195人の死者が確認された。
9月は275人、8月は287人だった。最も多かったのは5月で441人だった。地方での感染拡大により、8月28日以降は首都圏の割合が5割を下回っている。

厚労省によると、10月28日時点で70代以上の死者が1456人で、全世代の累計死者の8割超を占める。

感染者のうちで亡くなった人の比率を示す致死率は60代では2.2%だが、70代になると7.1%、80代以上では17.0%に上がる。
30代以下の死亡者は8人と少ない。

10月28日時点で20代の累計感染者は2万6000人超にのぼる。人口10万人あたりの感染者数では200人を超えて突出している。
30代、40代、50代の感染者も累計で1万人を超えている。

70代や80歳以上は人口あたりで見た感染者は比較的少ないが、死亡に至るケースが多いため注意が必要だ。
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-japan-chart/